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コラム
《中国法院における知的財産司法保護状況(2022)》発表

《中国法院における知的財産司法保護状況(2022)》はこのほど公表され、2022年全国の法院が一審、二審そして再審などを請求した各種知的財産権案件計526,165件を新たに受理され、前年比18.17%減少し、審理終結したのは543,379件(既存を含む)であり、前年比9.67%減少した。

地方各級人民法院が知的財産権民事一審案件を新たに受理したのは438,480件、審理終結したのは457,805件であり、2021年と比べて、それぞれ20.31%と11.25%減少した。

地方各級人民法院が新たに受理した知的財産権行政一審案件は20,634件、審理終結したのは17,630件であり、2021年と比べて、それぞれ0.35%増加、8.85%減少した。

地方各級人民法院が新たに受理した知的財産権侵害刑事一審案件は5,336件、審理終結したのは5,456件であり、2021年と比べて、それぞれ14.98%と9.76%減少したことを示している。

人民法院が受理した知的財産権案件は4つの特徴を呈している。

1)技術類の案件は持続的に増えていること。中西部などの地域において、知的財産権保護の需要は強く、知的財産権司法サービスの質の高い発展はさらに際立つようになった。

2)インターネットによる裁判メカニズムは絶えず革新されつつあること。スマート法院の創立は深く踏み込んで推進され、国民の利便性を高める司法メカニズムは持続的に健全化されていく。

3)実質的な紛争解決は引き続き強化されていること。権利者の権益はより全面的に保障されるようになり、人民大衆の知的財産の司法獲得感は日増しに強まっている。

4)裁判の重心を秩序正しく下級法院に沈ませること。中級、高級法院の管轄分業はさらに改善され、知的財産権案件の裁判の質と効果は着実に向上した。