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コラム
2025年中国テック企業による専利出願研究レポート

2025/11/24 13:30:22

2025年1月から9月にかけて、中国国内における発明専利の授権は628,708件、実用新案専利の授権は1,115,533件、意匠専利の授権は466,954件に達した。このデータは、中国では、専利授権のレベルにおいて依然として大規模なイノベーションを生み出していることを反映している。


リーディングカンパニーとグローバル配置

国際特許の配置の面において、華為(ファーウェイ)は連続8年間、世界知的所有権機関(WIPO)のPCT国際特許出願数で世界一となっており、通信、端末、車載、AIなど多岐の分野での世界クラスの競争力を示している。


同時に、民間機関が発表した「2025中国企業専利実力トップ500」ランキングでは、華為が99.95点で第一位を占めている。同ランキングのTOP10には、小米グループ、中興(ZTE)、OPPO、VIVO、アリババグループ、テンセントテクノロジー、寧徳時代(CATL)、比亜迪(BYD)、グリーもランクインされ、併せて中国における科学技術イノベーションの上位グループを構成している。


地域クラスターと産業のホットな業態

地域的視点から見ると、粤港澳大湾区(「広東?香港?マカオグレーターベイエリア」)は、中国における発明専利と商標の約6分の1を占めている。


技術分野の面では、電機/エネルギー分野や電池の細分化技術の関連専利が特に急速に増加しており、その中で、電池関連専利は増加幅79%に達した。中国では、6G関連の専利数は世界のシェアの約40.3%を占め、最多をキープしている。


先端技術分野がイノベーションの流れをリード

人工知能(AI)、量子コンピューティング、6G通信などの先端技術分野は高い人気を集め、テック企業の専利配置の新高地となっている。


過去3年間、人工知能(AI)関連専利は既に33万件以上に達し、そのうち、発明専利の占める割合は97.2%と高かった。テンセントは8975件、百度(Baidu)は4809件で、それぞれ出願件数のトップ2位を占めている。


ロボット技術専利は29万件近くであり、電機、コントローラー、視覚センサーなどのコアアプリケーション分野をカバーしている。


無人運転技術専利の占める割合は84%を超え、華為は2279件、小米は1398件、テンセントは1165件であり、リーディングカンパニーとして積極的に取り組んでいる。


その他の重点技術分野における専利出願は、半導体チップ、新エネルギー技術、生物医薬に集中している。


専利出願の総数は2026年以降、安定して上昇に転じると予想される。生成AI、量子通信、6Gなどの分野では、特許出願ブーム期を迎えると見込まれる。